兵庫県の斎藤知事の「パワハラ疑惑など」を告発した元幹部職員の男性が死亡したことを受けて、兵庫県の片山安孝副知事が、副知事を辞職する意向を知事に伝えていることを明らかにしました。これを受けて兵庫県の斎藤知事がコメントを行います。その模様をライブ配信いたします。
知事は冒頭、「これまでの状況について大変申し訳ないと思っています。」と述べ、片山副知事に対しては、「3年間県政を支えてくれたことに心から感謝する」と直接副知事にも話したと述べました。
知事は、「これから百条委で文書問題に対応する。改めるべきところは改める、信頼関係を再構築して県政を立て直すのが責任だ」と述べ、「県民から付託を受けたとして、改めて力を尽くす」と、これまで通り、続投すると話しました。
片山副知事「なんで知事を支えられなかったのか、悔しくてしゃあない」と涙
片山副知事は、12日午前11時から取材に応じ、冒頭、こう話しました。
「昨日、斎藤知事に辞めたいとお伝えし、本日、7月末をもって辞職するという辞表を提出するつもりだ」
退職を申し出た理由について2点を述べ、「県の経営者である特別職の誰かが責任を取るべき」ことと、「百条委への証言など、職員に大きな負担を強いることになったため」としました。
また、片山副知事は「斎藤知事に対して『ご一緒に退職する考えはないか』と申し上げたが、自分は選挙で付託を受けた身なので、任期まで頑張りたいという返事であった、知事のご判断なので、尊重したい」と話しました。
質疑が進む中で片山副知事は涙を見せて、「なんで知事を支えられなかったのか、悔しくてしゃあない。自分の能力が無かったと思っている。確かに知事の課題はあり、その点は謝ります。それを支えることが出来なかった自分に対する自責の念。」と手で顔を抑え、声を詰まらせました。
疑惑をめぐって県議会は「百条委員会」を設置し、7月19日に元幹部職員の証人喚問を行う予定でした。
その矢先に死亡した幹部職員は自殺とみられ、県職員労働組合は10日「県政が停滞し、県民の信頼回復が望めない状況」などとして、辞職を含め責任ある対応を申し入れています。労組の申入書を受け取った片山副知事は「職員を代表する組織からの要望で重く受け止めたい」と話していました。
また、斎藤知事は「県民の皆さんに申し訳なく思っている。大変重く受け止めている。百条委員会、第三者委員会の調査を通じて、信頼関係の再構築を進めていくことが大事だと思う。よりよい県政を進めていくことが責任であり、それを果たすために対応していく」と話していました。
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