NATO=北大西洋条約機構の首脳会議に出席した岸田総理は、まもなくアメリカから次の訪問地ドイツへ出発します。ここまでの外交の成果について、同行している堀記者の報告です。

岸田総理がNATO首脳会議と関連する会合で必ず強調していたのは、「アジアとヨーロッパの安全保障は切り離せない」という点でした。この言葉の背景にあるのは、▼南シナ海などで威圧的な行動を繰り返す中国、▼軍事的な結束を強めるロシアと北朝鮮の存在です。

NATOと日本を含めたアジアのパートナー国は、ウクライナ支援、サイバー、偽情報対策、テクノロジーの4分野で連携を深めることで合意。

さらに岸田総理は、日本とNATOの間で、▼機密情報を共有する回線の設置、▼年内にヨーロッパで共同訓練の実施を調整することなどを表明し、連携の具体化を打ち出しました。

「一国だけでは自国の平和を守れない」と言われる今の時代だからこそ、アメリカだけでなくヨーロッパの同志国の関与がカギとなっています。

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