知人女性を棒状のもので叩いたり電気プラグで電気を流したりしてケガをさせた罪に問われている男の裁判がきょう開かれ、男は「身に覚えがない」と起訴内容を否認しました。

検察は、男が「魔術師協会に所属している」と言い女性に「修行」と称して暴力を加えていたと指摘しました。

傷害の罪に問われているのは埼玉県の自称・中古品販売業碓井康哲被告(33)です。

検察によりますと、碓井被告は、今年3月自宅で知人の女性(当時37歳)の両手足を粘着テープで縛ったうえで、肩や腕を棒状のもので複数回叩いたり首や足首に電気プラグで電気を流したりして、全治およそ10日のケガをさせた罪に問われています。

きょうの初公判で碓井被告は「身に覚えがない、事実無根」と起訴内容を否認しました。

冒頭陳述で検察は、碓井被告は女性とスピリチュアルサイトの関係者を通じて知り合ったと指摘。

■魔術師協会の「ひでき」

当時、碓井被告は、魔術師協会の「牛尾ひでき」と名乗っていたということです。
また、碓井被告は女性に「魔術にはお金がかかる、一緒に暮らそう」と言い、2021年から東京の自宅で同棲していて、女性に、食事やデートなどをする見返りに金銭を得る、いわゆる「パパ活」で、1日4万円以上稼ぐよう指示していたとしました。

それを達成できないときに『修行』と称して、暴行を加えていたということです。

弁護側は、検察の主張をすべて否認し、無罪を主張しています。

■死体遺棄教唆で追起訴も

碓井被告を巡っては、被害女性に出産した赤ちゃんの遺体を遺棄するようそそのかした死体遺棄教唆の罪で、きのう追起訴されていて、次回、来月9日の裁判では、この罪に関する審理が行われます。

碓井被告が何をしたのか、振り返ります。

■死体遺棄から発覚した暴行

※以下4月の記事です。この容疑で逮捕され、その後、女に対する暴行が発覚しました。

生まれたばかりの赤ちゃんの遺体を海岸付近の崖から遺棄したなどとして、埼玉県の30代の男女が逮捕された事件で、崖下で見つかったのは、遺体の一部だけだったことがわかりました。


死体遺棄などの疑いで12日送検されたのは、埼玉県の職業不詳・碓井康哲容疑者(33)と埼玉県の無職・上田綾乃容疑者(37)です。

警察によりますと、碓井容疑者は先月1日から翌日までの間に、上田容疑者が出産した赤ちゃんの遺体を遺棄するようしむけた疑い、上田容疑者は千葉県の海岸付近まで1人で赤ちゃんを運び、遺棄した疑いがもたれています。


先月、上田容疑者が山形県警新庄警察署を訪れ「遺体を遺棄した」などと話し、事件が発覚しました。

上田容疑者は「赤ちゃんを東京都内で産んで崖の下に投げ捨てた」などと話していて、その後の警察への取材で、崖下の地面で発見されたのは遺体の一部だったことが新たにわかりました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。