夏の高校野球、富山大会の注目校を紹介します。
今回は「甲子園で1勝し、地域を活気づけたい」と甲子園出場を目指す富山県立氷見高校です。

円陣:「もっと強くもっと遠くに投げるために自分に勝っていきましょう!せーの、うぇーいー!」

手堅くコツコツ、1点ずつを積み重ねる野球で59年ぶりの夏の甲子園を目指す氷見。

山口巧主将:
「3年生が6人しかいなくて、少ないんですけど、その分全員仲良くて、さらに1年生が20人入って、活気のある活発なチームになりました」

去年は県勢として初めて21世紀枠で春のセンバツに出場。惜しくも初戦で敗れましたが、甲子園の大舞台を経験しました。

しかし、去年の夏はまさかの3回戦で敗退。1球の重みを知りました。

「加圧パンツ」で甲子園出場を目指す!?

去年の秋から就任した細川茂樹監督のもと、「グランドに活気を取り戻そう」と日々練習に励む中、ひと際目を引いたのが、この「加圧パンツ」。

バンドで締めて血の流れを止め、負荷をかけることで筋肉の増強につながると、新チームになってから導入しました。

山口巧主将:
「しっかり締めているので、足というか下半身がきついんですけど、その分取ったあとの血流の流れとかそういうのが、わかる気がします。足太くなった選手もたくさんいて、体の変化はみられると思います」

チームの要はこの2人。チームのムードメーカー、力強いバッティングで打線に火をつける攻撃の要・谷川慎弥選手と、安定した守備と俊足を生かした走塁でチームを引っ張る守りの要・飯山陽斗選手。

Q:「2人は仲良し?」
飯山陽斗選手:「小学校から…」
谷川慎弥選手:「いや、保育園から」
飯山陽斗選手:「あ、保育園から一緒です」

飯山陽斗選手:「チャンスとかで回ってきて、いいバッティングしてくれるんで頼もしい」

谷川慎弥選手:「飯山も足速いんで。守備もうまいし、中学強いところで飯山やってたんで、とても心強かったです」

Q:「2人でこのチームをひっぱっていこうって話したこととかは…?」

谷川慎弥選手:「この2人で打って、チーム引っ張っていこうかなって言ってましたね」

自分たちの力で甲子園に行き氷見に恩返し

チームのスローガンは「地域に愛され、憧れられる野球」。元日の能登半島地震を経験し、地域を思う気持ちが強まりました。

山口巧主将:
「自分たちが野球できるのは、地域の方々があってこそだと思うので」

1月下旬、部員たち自らの提案で災害ボランティアに参加。液状化した場所の泥だしを手伝いました。

自分たちのプレーで、氷見を元気に。この夏の目標は、「甲子園で、氷見高校の校歌を響かせること」です。

飯山陽斗選手:
「地震で苦しい思いした人のために、自分たちが少しでも力になれれば」

谷川慎弥選手:
「つらい思いをされていたと思うんで、氷見高校が甲子園行って、氷見を活気づけたい」

山口主将:
「自分たちの力で甲子園に行って、氷見の方々に恩返しできたらいいなと思っています」

氷見高校の初戦は7月14日滑川高校と対戦します。

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