今年5月、水俣病の患者との懇談会で、環境省の職員がマイクの音を絞った問題です。伊藤環境大臣は、8日から熊本県の水俣市で水俣病の患者・被害者団体との再懇談をはじめました。
(伊藤環境大臣)「本日は改めて十分時間を確保して、丁寧に意見交換をさせていただきたい」
この問題は今年5月、伊藤環境大臣が水俣病の患者・被害者団体と懇談した際、環境省の職員が「発言時間を過ぎた」としてマイクの音量を絞ったものです。
改めて設定された8日の再懇談は、団体側の発言時間に制限を設けない形で開かれました。
伊藤大臣は冒頭、鹿児島県の出水市、阿久根市、長島町を含む八代海沿岸の住民への健康調査について「遅くとも2年以内に実施できるよう準備を進める」と初めて具体的な実施時期に触れました。
一方で、団体側が要望していた水俣病患者の認定制度の見直しに対しては明言しませんでした。
再懇談は10日と11日も行う予定で、11日には伊藤大臣が鹿児島県長島町の獅子島を訪問し、獅子島在住の患者らおよそ10人と懇談する予定です。
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