きょう(8日)も、日経平均株価が取引時間中の史上最高値を更新しました。株高の一方で、依然として続く物価高。値上げラッシュは一体、いつまで続くのか現状を取材しました。

歴史的な円安などの影響で好調な日経平均株価。きょうも一時、4万1100円を上回り取引時間中の最高値を更新しました。

これに対して投資家は…
Q)今の気持ちは?
(投資家)
「嬉しい。しっかり儲かるから。儲かっている。あなたのボーナスぐらい儲かっている」

喜びの声の一方で、こんな声も。
(投資家)
「嬉しいのは嬉しいけど、なんで上がっているのかわからない」

Q)生活感とのギャップがありますか?
(投資家)
「それはあります。やっぱりきついです。食費ですかね」

投資家も指摘する株価と実生活のギャップ。岡山市内のスーパーを訪ねてみると…。

(主婦)
「物が高くなったと思います。いらないものは買わないように」
(主婦)
「加工したものとか、高めになっているのかなと、乳製品にしても。じりじりとあがりますよね。こたえます」

総務省によると5月の消費支出は実質で前年同月を1.8%も下回っていて消費者の「買い控え」が顕著になってきています。追い打ちをかけるように、7月もワインやコーヒーなど400品目以上の食品が値上がりしました。

「オリーブオイルの一部は倍に値上がり」消費者は買い控えも

円安に干ばつなどによる海外の不作が重なり、特に輸入品に大きな影響がでているといいます。

(グランドマート 岡本和恵社長)
「毎月徐々にではあるんですが、オリーブオイルの価格は昨年から言うと、高いものは倍ぐらい上がっているものがあります。300円から400円台だったものが600円、700円を超えたり。かなり売れ行きは鈍ってきていると思います」

消費者が買い控えを進める中、価格を維持するための小売店も最大限の努力をしているといいます。ただ、円安による飼料価格の高騰などで生産者も厳しい状況にあるといいます。

(岡山県養鶏協会 安原健二会長)
「緊急的な県の支援の継続が必要不可欠と考えております」

岡山県は、おととしから県内の家畜農家に飼料費を支援していて、要望は今年で3年連続となります。

帝国データバンクによりますと、円安の進行や世界的な異常気象による原材料費の高騰などで、この秋、1000品目を超える値上げラッシュを迎えるとしています。

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