外為法違反の罪に問われた社長らの起訴が取り消された「大川原化工機」の元顧問で、勾留中に判明したがんで死亡した相嶋静夫さん=当時(72)=の遺族が拘置所の対応は違法だったとして国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審第1回口頭弁論が8日、東京高裁であり、即日結審した。判決は11月6日。  遺族側は拘置所の医師が適切な診断を行っていれば早期に治療を開始し、生存できた可能性が高いと主張。長男は「違法捜査と判断ミスの連鎖が生んだ悲劇だ。関与した人は父に謝罪を」と述べた。  また否認したことで身柄拘束が長引く「人質司法」についても言及し、「保釈請求を却下した裁判官が検察官と共に父の精神を痛めつけた」と非難した。


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