宮城県加美町のゴルフ場の土地が、外資系企業に転売されメガソーラーを整備する計画が持ち上がっている問題です。石山敬貴町長が8日会見を開き、刑事告訴に向け協議を進めると共に土地の返還を求め、民事訴訟を起こす方針を明らかにしました。

加美町石山敬貴町長:
「土地取得の経緯について、疑念がある方法で行われたのではないか。議会の意向も踏まえ、町としてもやくらいゴルフ場に係るメガソーラー建設に反対の意を表する」

この問題は、加美町の「やくらいサイズゴルフ倶楽部」の運営会社「チームトレイン」が、2021年4月に町が所有していたゴルフ場の用地を9500万円で買い取り、町には伝えずその日のうちに4億円で外資系の企業に売却していたものです。チームトレインは、ゴルフ場を続けると町に説明していましたが、去年、営業を今年11月で終了し、跡地でメガソーラー事業を計画すると申し出たということです。

やくらいサイズゴルフ倶楽部

石山町長は会見で、土地の売買の経緯を調査すると共にチームトレインについて詐欺罪での刑事告訴にむけ協議を進めていることを明らかにしました。

加美町石山敬貴町長:
「チームトレインに対しては刑事告訴ができないか加美警察署と今後の対応について協議を進めたいと考えている。チームトレインと(外資系企業の)カナディアンソーラーの間でなんらかの共謀があったのではないかと、私どもとしては疑っている」

また、8月中にも土地の返還を求める民事訴訟を起こす方針だということです。

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