高知市の南海中学校のプールで行われていた長浜小学校の水泳の授業中に、4年生の男子児童が溺れて死亡した事故で、学校側からの説明を受けるために集まった保護者の一人が、取材に応じました。保護者によりますと、6日に予定されていた保護者説明会は、「遺族との話し合いを優先すべき」という意見から、中止となったということです。

高知市の南海中学校では、5日、ろ過ポンプの故障のため、中学校のプールを借りて行われていた長浜小学校の水泳の授業中、4年生の男子児童が溺れました。男子児童は別の児童2人に引き上げられ病院に搬送されましたが、死亡しました。

高知市教育委員会は、5日夜と6日午前に、会見で経緯を説明。

説明によりますと、授業では、25mを泳ぐグループと、プールを横向きに泳ぐグループに分かれていて、男子児童は、横向きのグループでプールサイドにつかまってバタ足の練習をしていたところ、溺れたとみられます。

中学校のプールは、場所によっては小学校のプールより10センチ以上深くなっています。

事故当時、プールには教頭と担任2人の合わせて3人がいました。男子児童を含む泳ぎが得意でないグループの20人が、10人ずつに分かれてバタ足の練習をしていて、それぞれに1人の教諭がついていたということです。ただ、溺れたところは見ていなかったということです。

中学校のプールを使っての授業は、今年度3回目だといいます。死亡した男子児童は小柄で十分に泳ぐことができず、これまでの2回の授業の中では、プール内で教員に抱きかかえられたこともあったということです。

長浜小学校は、午後、保護者会を開催して事故についての説明をする予定でしたが、集まった保護者の一人によりますと、「遺族との話し合いを優先すべき」という意見があり、保護者会は中止となったということです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。