高知市の中学校のプールで行われていた小学校の水泳の授業中に、4年生の男子児童が溺れて死亡した事故で、男子児童を知る保護者が取材に応じ、「サッカーが好き、活発で明るくハキハキした子だった」などと語りました。

高知市の南海中学校では、5日、ろ過ポンプの故障のため、中学校のプールを借りて行われていた長浜小学校の水泳の授業中、4年生の男子児童が溺れました。男子児童は別の児童2人に引き上げられ病院に搬送されましたが、死亡しました。

高知市教育委員会によりますと、授業では、25mを泳ぐグループと、泳ぎが得意ではないグループに分かれていて、男子児童は、後者のグループで、プールサイドにつかまってバタ足の練習をしていたところ、溺れたとみられます。

事故当時、プールには教頭と担任2人の合わせて3人がいました。10人ずつに分かれてバタ足の練習をしていて、それぞれに1人の教諭がついていたということです。ただ、溺れたところは見ていなかったということです。

中学校のプールは、場所によっては小学校のプールより10センチ以上深くなっています。

中学校のプールを使っての授業は、今年度3回目だといいます。死亡した男子児童は小柄で十分に泳ぐことができず、これまでの2回の授業の中では、プール内で教員に抱きかかえられたこともあったということです。

長浜小学校は、午後、保護者会を開催して事故についての説明をする予定でした。

集まった保護者の一人が取材に応じ、男子児童について「サッカーが好きで、活発で明るくハキハキした子だった」と語りました。保護者によりますと、「遺族との話し合いを優先すべき」という意見があり、保護者会は中止となったということです。

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