2024年4月、青森市の中心地にオープンしたおにぎり専門店「おにぎりわんど」。県産米と具材にこだわった約20種のおにぎりメニューの中から握りたてを味わうことができます。ライスボールの実土里さんがリポートします。
青森市の中心地、青森税務署の脇道を入った所にある「おにぎりわんど」は、おにぎりのテイクアウトはもちろん、ランチタイムは店内でのイートインも可能なおにぎり専門店です。オーナーの高森暖さんと店長の福多一平さん、雅さん夫妻にお話しをききます。
地元食材にこだわったおにぎり
同店のこだわりは、青森県産のものを中心におにぎりを手作りすること。お米は、県産米「ほっかりん」を使用。柔らかさと粘りがあって冷めてもおいしいため、おにぎりに最適なお米なのだそうです。
おにぎりの塩は、津軽海峡の海底から汲みあげた海水を窯で炊きあげてつくる駒嶺商店の「津軽海峡の塩」。具材も青森県産のものを中心にほとんど手作りです。
実土里さん
「どうしておにぎり専門店っていうものをやろうって思ったんですか」
おにぎりわんど 高森暖オーナー
「皆さんにお米を食べてもらいたいなと思ったのと、パクッとすぐ食べられるっていうのがおにぎりの魅力であり、お米の魅力なのかなと思いましてオープンしました」
実土里さん
「素敵ですね。皆さんにとっておにぎりってどんな存在ですか」
おにぎりわんど 福多一平 店長
「僕は学生の頃から毎日母親がおにぎりを握ってくれていて、考えてみたら毎日食べていたなと。皆さんにとっても、おにぎりってすごく身近な存在だなと思うので、とても良い食材で飲食店をさせてもらっていると思っています」
実土里さん
「なんかおにぎりに対しての愛が、皆さんから伝わってくるようですね」
作家 太宰治が愛したという「筋子&納豆」
約20種類あるおにぎりの中から、人気の具材を紹介します。
まずは「筋子&納豆」(360円)
筋子と納豆を混ぜ合わせた「筋子納豆」は、青森県出身の文豪・太宰治の好物だったといい、作品の中にも登場しています。
実土里さん
「ふわっふわ!降りたての雪ぐらいふわっふわっ!この筋子のプチプチ加減とあと納豆の旨みが混ざっちゃってますね。おにぎりって握った方の温かさとか人柄も出るような気がして、すごいそのパワーが伝わってくる。美味しい!」
実土里さんの食レポを聞いて福多店長に異変が?
福多一平 店長
「…ありがとうございます…」(涙で声を詰まらせる福多店長)
福多雅 チーフ
「人柄が出るって言われたのが嬉しかったみたい」
福多雅チーフが笑顔でフォローすると、その言葉に反応して福多店長、またも感涙…。むせび泣きながらバックヤードに入っていきました。
食べた人も食べてもらった人も、その心を温かく包み込んでくれるおにぎりの魅力を実感したところで、次は…
青森のソウルフードをヒントに煮干しをアップサイクル!
青森県人が大好きな煮干しを使った「にぼ味噌」(210円)です。
高森暖オーナー
「青森県内では煮干しのラーメンってよくありますよね。ラーメン屋さんのお友達に、出汁とった煮干しどうしてるってきいたら、それっきりで捨てちゃうみたいなんですよ。皆さんに栄養ある煮干しを食べてほしいなと思って、うちの方で細かくフードプロセッサーにかけて粉砕しておにぎりにしてみようかってことで作りました」
廃棄予定の煮干しをパウダー状に粉砕し、リンゴや青唐辛子などを入れたこうじ味噌と合わせた特製の味噌です。
具材としては珍しい煮干しと味噌の組み合わせ、実は津軽の郷土料理「たまご味噌」からヒントを得て開発したそうです。
「たまご味噌」とは、煮干しの出汁と味噌を合わせ、溶き卵を入れた郷土料理。ご飯のお供はもちろん、風邪をひいた時に食べる家庭の味。
オーナーの高森さんも小さい頃から食べていたそうで、その味を思い出しながら試作を重ねて作ったそうです。青森のソウルフードをヒントに、煮干しをアップサイクルした唯一無二のおにぎり!実土里さん、召し上がれ。
実土里さん
「ん~美味しい!幸せになれる味。ふわふわしていて、優しく踊りながら(煮干しが)入ってきてくれるよう」
高森暖オーナー
「いや~うれしい!煮干しも喜んでますよ」
スーパーフードを使ったおにぎりも!
人気の「チャーマヨ」(300円)は件のラーメン店のチャーシューを、マヨネーズなどと合わせた濃厚な味わいと塩味がクセになる味。お米の粒離れが良いので、一口頬張るとふんわり口の中にご飯が収まっていくのも快感です。
最後は「アカモクわさび」(240円)です
実土里さん
「初めて聞くおにぎり、見つけちゃいました」
福多一平 店長
「アカモクは海藻なんですけどミネラルが豊富で、スーパーフードと言われています」
「アカモクわさび」はミネラル豊富な海藻のアカモクに爽やかな辛さが特徴のわさびを合わせた、お米にぴったりな一品です。この味が好きになって店に通うようになった「アカモクファン」の方もいるそう。
実土里さん
「アカモク…初めて食べる味。海藻のちょっとネバネバした感じで、これも夏に合いそう。一口食べた時にわさびがふわ~って来たんですけど、優しいマイルドなわさび風味。アカモクがお米を引き立てて、お米がアカモクを引き立ててくれている相思相愛!」
実土里さん
「おにぎりを一つ食べるだけでお腹も満たされるのはもちろんだけど、心がすごく満たされました。具材によっていろんな顔を見せてくれる。おにぎりの素晴らしさ、楽しさを改めて感じました」
おにぎりわんど 福多一平 店長
「お客さん同士でもコミュニケーションが生まれて、また来たいって思ってもらえるような、来ていただいて元気になれるようなお店にしていきたいです」
お腹も心も満タンチャージできる「おにぎりわんど」に、皆様も是非お出かけ下さい。
「おにぎりわんど」
【住 所】青森市長島1-3-4
【営業時間】月~金 (テイクアウト)7:00~9:00/11:00~15:00※無くなり次第終了(ランチタイム)11:30~14:00※L.O.13:30 土 (テイクアウト&ランチタイム)11:00~15:00
【定休日】日曜・祝日・年末年始
青森テレビ「わっち!!」(月~金曜夕方4時25分)「シン・アオモリ」2024年6月21日放送回より ※商品の値段は2024年7月1日現在のものです
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。