大分県別府市で起きた大学生死亡ひき逃げ事件は、発生から2年が過ぎました。事件の容疑者として重要指名手配されている、八田與一容疑者(27)に関する情報提供は、4日現在の速報値で、6100件を超えていることが分かりました。

大分県警が発表した大学生死亡ひき逃げ事件に関する総情報件数は、今年6月末時点で5890件でした。このうち、重要指名手配されている八田與一容疑者に似た者の目撃情報は5490件となっています。

地域別では「関東」が2123件、次いで「九州」が738件、「近畿」が678件、「県内」が427件、そのほかの地域が1016件となっています。またインターネット上の動画や画像に似た者が映っているなどの情報は508件です。

八田與一容疑者

県警は6月28日に八田與一容疑者の似顔絵6枚を公開し、容疑者に結びつく情報を求めていますが、7月に入って、4日間で210件を超える情報が寄せられていて、情報提供は、速報値で6100件を超えていることが分かりました。現在、県警が寄せられた情報の内容を分析しています。

公開された似顔絵

大分県警交通部 交通指導課山下基成次席・被害者連絡調整官は「一刻も早く逮捕する、その一心でやっている。逮捕するまでは決してあきらめない。似ている男が目の前にいれば、ちゅうちょなく110番してください。また、気になる情報やうわさを聞いたら、ささいな事でも構わないので連絡してください。八田容疑者は髪型を変えたり、ひげを生やしたりしているかもしれません。また、メガネを使用して風貌を変えたり、変装したり、体型が変わっている可能性があるので、視点を変えて見て下さい」と情報提供を呼びかけています。

この事件は、2年前の2022年6月29日、別府市野口原の県道でおきたもので、赤信号で停車中のバイク2台に大分県日出町の会社員、八田與一容疑者(27)が運転する軽乗用車が追突し、大学生1人が死亡、1人がけがをしました。

ひき逃げ事件現場(別府市 野口原)

八田容疑者は事故を通報せず、また、2人に対し救護措置も取らず、現場からそのまま裸足で走って逃げて、およそ2キロ離れたヨットハーバーで足取りが途絶えました。事件の直前に八田容疑者は亡くなった大学生とトラブルがおきていたこともわかっています。

警察庁は去年の9月、事件の凶悪性から八田容疑者を道路交通法違反では全国初となる重要指名手配に指定。捜査特別報奨金の対象事件になり、有力な情報提供者には公的懸賞金として300万円が支払われます。遺族による私的懸賞金500万円も含めると上限額は800万円となっています。

警察は引き続き、八田與一容疑者に関する情報提供を呼びかけています。

情報提供先:【大分県別府警察署】0977-21-2131

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