大手造船メーカー「日立造船」はきょう、船舶用エンジンなどを手がける子会社が、燃料消費率の測定データを改ざんしていたと発表しました。
データの改ざんをしていたのは「日立造船」の子会社で、「日立造船マリンエンジン」と「アイメックス」の2社です。
日立造船によりますと、広島県と熊本県の工場で、エンジンを組み立てた後に行われる試運転のデータについて、実際に測定された燃料消費率とは異なる数値を記載していたということです。
データの改ざんは20年以上にわたり行われ、国内外の船舶用エンジン1364台で確認されたということです。
日立造船は「現時点で安全性を疑わせる事案は確認されていない」としていますが、改ざんを行った理由として、データを許容値の範囲内に収めたり、ばらつきを抑えたりするために行われたと説明しています。
国交省は「事実確認を行った上で厳正に対応する」として、国内の船舶用エンジンメーカー19社に対し、不正の有無について調査を実施し、9月末をめどに報告するよう求めています。
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