「緊急の要件があります」との自動ガイダンスに従い、30代の男性が架空の訴訟取り下げを名目に80万円をだまし取られていたことが4日までにわかりました。

富山中央警察署によりますと先月28日午前11時頃、富山市に住む30代男性の携帯電話に「+18」から始まる電話番号から電話があり「緊急の要件があります」との自動ガイダンスが流れてきました。

ガイダンスに従い操作すると、NTTファイナンス職員を名乗る男とつながり「チェックという会社の月額使用料金が1年1か月分未納となっている」などと言われました。

男の話を要約すると、
▼訴状が自宅と会社に届く
▼29万円を支払えば訴えが取り下げられる
▼金融事故であり支払った分は国から返金される
▼電子決済で支払う方法がある
▼家電量販店で電子マネーカードを購入すること

などの内容でした。

30代男性は、男の指示に従い、指定された家電量販店に出向き30万円分の電子マネーカードを購入、男にコードを教えました。

同じ日の午後1時半頃、30代男性の携帯電話に「050」から始まる電話番号から電話があり「内閣府個人情報保護委員会」の職員を名乗る男から「アリスとミネルバという会社に未納がある」と言われ、指示に従い50万円分の電子マネーカードを購入、男にコードを教えました。

その後、30代男性がインターネットで検索したところ、NTTファイナンスを名乗る詐欺があるのを知り、自分も被害にあっているのかも知れないと、警察に届け出たということです。

警察は、“携帯電話料金が未納”等と電話をかけてきて、電子マネーカードで支払いを求めるのは特殊詐欺の手口であるとしています。

そのうえで、不審な電話があった場合は、一人で悩まず家族や警察に相談するよう呼びかけています。

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