20年ぶりに発行された新紙幣は、4日から青森県内多くの金融機関で取り扱いが始まりました。

朝から窓口にかけつけて両替した人たちの使い道、そして新紙幣に特別な思いを込めた人を取材しました。

60万円を両替した人も! どうして?

須崎蓮記者
「こちらの銀行窓口ではきょうから新紙幣の取り扱いが始まり、両替手続きで手に入れることができます」

20年ぶりに発行された新紙幣。発行日の3日中に日本銀行青森支店から県内の金融機関には140億円が引き渡されました。

このうち、青森銀行は県内70店舗のうち19店舗が4日朝の営業開始から取り扱いを始め、多くの人が両替に訪れました。

60万円を両替した人は
「AA券(珍しい記番号)が欲しかったんですけど“AF”になっちゃってて」

「連番になっている」

Q.それを狙っていましたか?
「狙っていました」

十和田市出身の人は
「(十和田市に)ゆかりの人たちがお札になったということでその記念に」
「いままでのお札と違って非常に親近感がある」

朝から窓口に駆けつけて手にした新紙幣。使い道を伺ってみると…。

「新紙幣」使い道は?

新紙幣を手にした人は
「新しくて使うのがもったいない」
「保管しておきます」

青森市の千代谷つるみさん(82)も早速、新しい紙幣を手に入れた1人です。

千代谷つるみさん
「いいですね、重みがあって。すごくいいです」

千代谷さんが新紙幣を大切に持ち帰ったのには“特別なワケ”がありました…。

大切に持ち帰った「新紙幣」 “特別なワケ”とは…

千代谷さんの新紙幣の使い道は、お盆に故郷に帰省する3人の孫に渡すお小遣い、「お盆玉」です。紙幣を入れる袋は、自分で1つ1つ丁寧に作っています。

袋を作る千代谷さん
「では折ります。はい…そして、こう入れたら…。こう入れたらいい」

最後に、孫への気持ちを筆に込めました。

千代谷さんの書いたメッセージ
「バーチャンも元気ですよ。八十過ぎましたので、顔を見に来てね。待っているよ」

千代谷つるみさん
「私の気持ちをもう年をとったから、孫を伝えたいと思って書きました。新券だからね喜ぶと思います」

取り扱い開始とともに手に入れた「新しい紙幣」。
会いたい気持ちを「お盆玉」に託して、孫に手渡まであと1か月。
再会の日を心待ちにしています。

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