青森市の浅虫温泉にある「南部屋・海扇閣」と「椿館」、それに「ホテル秋田屋」の3つの宿泊施設は、2024年1月から改装工事を行い、19日にリニューアルオープンします。

温泉街のにぎわい再生に向け、それぞれの施設が大きな変化を遂げています。

リニューアルの3旅館の『変化』

浅虫温泉の旅館の一つ、南部屋・海扇閣です。

南部屋旅館 小林淳一社長
「こちらが改装したお部屋になります」

和室を改装し、洋室を23室増やしました。

また、利用客が座りながらチェックインすることができるロビーラウンジも新たに設置。近年の旅行客の需要に合わせた変化を遂げました。

南部屋旅館 小林淳一社長
「(改装前は)どうしても団体型のしつらえになっていて、それを個人型中心に変えていきたいということで、大規模なリニューアルを決断した」

「ホテル秋田屋」・「椿館」では…

「ホテル秋田屋」はターゲットとしている家族連れ向けのサービスを拡充させました。

長野耀聖記者
「ホテル秋田屋では、フロントのすぐ隣に、キッズスペースが設けられています」

チェックインの待ち時間に子どもが飽きないよう、土産売り場を改装。子ども向けのおもちゃを置いて家族で訪れた際に活用してほしいとしています。

そして、創業400年を超える老舗旅館「椿館」もリニューアルしました。フロント部分が大幅に改装され、新しくなったロビーでは、ゆかりのある板画家・棟方志功の屏風が出迎えます。

奥には、志功の作品が並ぶギャラリーも設けられました。

リニューアルの背景に「コロナ禍での業績悪化」など…

今回のリニューアルは、コロナ禍での業績悪化などで3つの旅館が官民ファンドによる事業再生支援を受けたことが背景にあります。旅館のリニューアルとともに、3つの旅館や金融機関などが出資した会社が中心となり、温泉街のにぎわい再生に向け、それぞれの旅館が連携していくことが必要となります。

MOSPAあさむし 共創プラットフォーム 栗原久和代表
「ハードだけではお客様を呼び込むことは難しいと思っておりますので、ソフト面の方も強化していこうと思っております。(浅虫温泉街の)8社9館、手を取り合って、この町の活性化に向けて協力できればと思っております」

先週土曜日、13日の南部屋・海扇閣のプレオープンでは新たにリニューアルした宴会場でディナーショーが開催されました。

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