普段、車を運転していてると、この道路を進む場合、ウインカーを出す必要があるのかどうか判断に迷うときがあります。そんなケースの道路を取材しました。

右カーブの道路と直進道路でウインカーは?

中村洋輝記者:
「こちらの道路、進んでいくと大きく右にカーブしていますが、直進の道路もあります」

仙台市宮城野区の榴岡公園近くの国道45号です。道路は右にカーブしていますが、真っすぐ進むこともできます。

通行する車を見ると、左にウインカーを出して直進する車もいれば、ウインカーを出さずに直進する車もいます。この道路ではどのようにウインカーを出すのが正しいのでしょうか。

整理します。進行方向から車がそのまま真っすぐ進む場合、直進しているように見えるので、ウインカーを出さなくて良いように思えます。一方、右カーブの道路左端に「点線」があって、左折のようにも思えるのでウインカーを出すとも考えられます。

そこで、正しい走行の仕方を県警の担当者に聞いてみました。

ポイントはどちらが「本線」か

県警交通企画課交通事故総合分析室 鹿間敬志室長:
「中央線が、右に直角に曲がっている道路が優先道路になるので、真っすぐ行く方向は、交差道路に優先道路から左の方向に進むことになるので、左折の合図が必要になる」

つまり、真っすぐの方向なので直進のようにも見えますが、優先道路を左折することになるので、左にウインカーを出す必要があります。走行している車線のセンターラインが右カーブの道路にあるので、この道路が本線と判断できます。

では、右にカーブする際はウインカーを右にだす必要があるかというと、この場合本線を走り続けるので、右にウインカーを出す必要はないということになります。右折にはならないので、右ウインカーは必要ないということです。

ウインカーを正しく使わないと、周囲の歩行者や車両に誤った進路を伝えてしまうことになり危険です。

慎重な運転や思いやりのある運転を

では、この道路の正しい通行方法をまとめます。

(1)まず、センターラインの引いてある方向から、どちらが本線かを判断できます。
(2)そして、直進のように見えても本線から外れるのであれば、外れる方向にウインカーを出します。
(3)また、カーブをしていても本線を走っている限りはウインカーを出す必要はありません。

また、県警の鹿間室長は次のようにも話していまうす。

県警本部交通企画課交通事故総合分析室 鹿間敬志室長:
「交通規制や信号に従うことはもちろんですが、周囲の状況や相手の車の動きなどを十分確認して、慎重な運転や思いやりのある運転を心がけて交通事故防止に努めてほしい」

道路のルールをきちんと確認するだけでなく、周りの歩行者や車両にも十分気を配る必要があります。

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