青森県にある弘南鉄道の株主総会が21日に開かれ、2023年度の経常損益が2億3000万円余りの赤字となった事が報告されました。

弘南鉄道の株主総会は本社が入る青森県平川市内の会館で開かれ、2023年度の営業状況や決算が報告されました。

それによりますと、営業収益から営業費などの経費を差し引いた経常損益は2億3310万円の赤字で、赤字幅は前の年度に比べて5000万円広がり、創業以来、過去最高となりました。

そして、国や県、沿線自治体の補助金2億4360万円などによる当期純損益は3560万円の赤字となりました。

経常損益の悪化の理由として会社側は、2023年8月の大鰐線脱線事故と、そのあとの長期間の運転見合わせをあげています。

弘南鉄道 成田 敏社長
「これまでの安全管理・検査補修体制教育訓練が不十分だったと重く受け止めている」

コロナ禍などにより、乗客が減るなど存廃の判断基準が変わるなどしているとして、弘前市の櫻田 宏市長と大鰐町の山田年伸町長は、6月25日に懇談し、存続・廃止の判断について意見を交わすことにしています。

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