労働災害防止を推進する全国安全週間が7月に始まるのを前に、関係機関が20日、青森県弘前市の弘前城本丸の石垣修理現場を見回り、安全管理を呼びかけました。
安全パトロールには、青森労働局や弘前労働基準監督署の職員など約20人が参加しました。
弘前城では現在、解体して保管していた石垣を積み直す作業が行われていて、20日の巡視では、暑さ対策として作業員の体温上昇を知らせるリストバンドのほか、熱中症リスクを判定する顔認証システムなど、安全管理の取り組みを確認しました。
青森労働局によりますと、2024年に県内で発生した労働災害は5月までに499件と2023年の同じ時期より45件減少していますが、建設業に絞った場合は84件と19件増加しているということです。
青森労働局 井嶋俊幸局長
「コロナの時で少し活動が低調だったのが、急に広がってきたということもあって事故が増えてきたと思っています。死亡災害が増えてきたのは、非常に由々しき事態ですので、そういうところをほかの業者にも広めて、安全対策に万全を期していただきたい」
青森労働局では7月1日からの全国安全週間にあわせ、労働災害の防止を強く呼びかけたいとしています。
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