20日、近畿大学の教職員ら有志が会見を開き、自民党の裏金問題に関わった世耕弘成氏の理事長辞任を求める署名を、大学側が受け取らないことを明らかにしました。

「理事長職を辞すべきではないのかという常識を持つ方が私の周りにたくさんいた。この呼びかけが、近畿大学の中から、働いている者の声が中心になって最初に発するべきである。」

「私たちは教員であるが、教員が呼びかけをしないといけない、そういう使命感にかられて今回呼びかけをしたら、なんと5万人以上の声が集まって、やはり私たちの常識はずれていなかったのだなと感じた」(近畿大学 阪本洋三教授)

会見した近大教職員ら有志は今年4月、近大の理事長で、裏金問題をめぐって自民党から離党した世耕弘成参院議員について、理事長としての責任感が欠如しているなどとして辞任を求める署名活動を行い、合計5万人以上の署名が集まったと説明しました。

その後有志らは、理事などに署名の受け取りを申し入れましたが、大学側の顧問弁護士から「大学としては署名は受け取らない」「理由は開示しない」と回答があったということです。

「すごくつらい、すごく残念、すごく遺憾であると言わざるをえません」「流石にこういう声があるということを受け取らない、聞かないということではなくて、聞くということから始めていただきたい、対話を始めていただきたい」(近畿大学 阪本洋三教授)

有志らは今後も署名を手渡しできるように交渉をすすめたい方針です。

いっぽう近畿大学は「(活動は学外で開催されていて、大学としてはそれを承知していなく)本件に関わるコメントは差し控える」としています。

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