岸田総理は19日に行われた党首討論で、選択的夫婦別姓の導入について「家族の在り方やこどもの利益などの観点から議論しなければいけない」と述べ、改めて慎重な姿勢を示しました。

立憲民主党 泉健太 代表
「残念ながら総理はこれまでの国会答弁では、家族のことだとか一体感だとか慎重にとかっていう言葉で濁してきてる。私は改めて、自民党の方針はいろいろあるんだろうけれども、総理として、この選択的夫婦別姓は先送り出来ない課題なのか。それとも先送りをしていいと思ってる課題なのか、どちらかお答えください」

岸田総理
「家族の在り方ですとか、あるいは子供の姓の問題、子供の利益の問題、こういった観点からも議論しなければならない。だからこそ、令和3年最近、直近の世論調査を見ても、意見が分かれている。これが現状であると私は認識をしております。こうしたものであるからして、最高裁の決定においても、国会において議論を尽くし、判断すべきものだとされているこの課題、ぜひ、国会としても、この議論を深めていく、こうした努力は重要だ」

また、共産党の田村委員長は割り当てられた質問時間のすべてを「選択的夫婦別姓」の問題に費やし、「事実婚の家族は何百万と存在している。家族の一体感に関わる問題という捉え方自体が特定の価値観の押しつけだ」と批判しました。

これに対し、岸田総理は、選択的夫婦別姓は「国民生活に幅広く影響する」と強調し、一定の価値観に基づいて判断しているという指摘は当たらないと反論しました。そのうえで「世論調査で(意見が)分かれているのは様々な立場がこの問題について影響を感じ、意見を言っているからだ」との見解を示しました。

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