再稼働を目指し核燃料を入れる作業が行われていた新潟県の柏崎刈羽原発の7号機で、早くもトラブルが発生し、作業が中断しています。

15日夕刻から東京電力は、柏崎刈羽原子力発電所7号機で原子炉に核燃料を入れる「燃料装填」の作業を始め、17日午前8時の時点で、872体の核燃料のうち41体の装填を終えました。

しかし17日午前7時すぎ、核分裂反応を抑えるための「制御棒」と呼ばれる装置を挿入するために駆動用モーターのブレーカーを入れたところ、1本分のブレーカーが落ちているのが分かり装填作業を中断したということで、午後5時半現在も装填作業は中断しています。

制御棒はブレーカーが落ちると原子炉に挿入できませんが、この制御棒が挿入される箇所には燃料が入っておらず、また一方で、既に燃料が入っているその他の箇所には全て制御棒が挿入されていることから、東電では「安全上の問題はない」としています。

この一連の核燃料の装填作業では、15日の夜に別の装置でもエラーが発生し、およそ3時間にわたり作業を中断していました。

東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の7号機の「燃料装填」で、3日間に2度の中断が起きたことについて、原子力規制委員会の山中伸介委員長は…

「十数年ぶりに燃料を装荷して、水を入れて試験をしていく。機械上のトラブルもあれば、手順上のトラブルもあるだろうと予測していた。2度の中断は特にそれぞれ安全上何か問題のあることではないが、やはり核燃料を入れての試験なので、慎重にやってもらいたいというのは気持ちとしてはある」

と話しています。

東電によりますと、現在不具合の原因を調べていて、作業再開の見通しはまだ立っていないということです。

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