国会の会期末まで1週間を切るなか、野党は内閣不信任決議案の提出に向けた調整に入っていて、今週、与野党の攻防は山場を迎えます。国会記者会館から中継でお伝えします。

国会終盤で最大の焦点となっている政治資金規正法改正案について、自民党は先ほど、あすの委員会での採決を提案しましたが、野党側は「自民党のための改正だ」と徹底追及しています。

立憲民主党 宮口治子参院議員
「検討、検討、検討。そして、この抜け穴だらけの改正というのは、国民は納得されているものだと思いますか。自民党の都合による自民党のための改正としか私思えません。全く国民に向かっていない」

野党側は、政党が議員個人に支給する「政策活動費」の領収書の公開時期について、改正案で10年後としているものを「規正法違反の時効に合わせ、5年後の公開」とするよう提案しましたが、自民党側は、公開されなくても捜査機関は捜査できると反論しました。

野党が攻勢を強めるなか注目されるのが、あさって、岸田政権で初めて行われる党首討論です。

立憲民主党の泉代表は“自民党の処分は不十分で、改正案もザル法。全く評価できない”と話していて、党首討論の内容を見極めたうえで、岸田内閣に対する不信任決議案の提出を判断する方針です。

泉代表は岸田総理に解散総選挙を迫る構えを見せていて、国会最終盤の今週は与野党の攻防がピークを迎えます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。