北海道空知地方の奈井江町で 猟友会のハンターらが、報酬の低さを理由にクマ出没への対応を辞退した問題を受け、鈴木知事は、捕獲にかかる支援金の増額を国に求めることを明らかにしました。

鈴木知事
「国が設定している農業被害防止にかかる捕獲1頭あたりの単価というのが8000円なんですよ。8000円というのが妥当なのかということについても国に要望していかないといけない」

鈴木知事は14日の記者会見で、国が野生鳥獣による農産物被害を減らすため、市町村に支援している「捕獲活動経費」の支援の増額を求める方針を明らかにしました。

現在の国の「経費」の基準額は、クマ1頭を駆除した場合8000円で、北海道内の多くの市町村は、これに独自で金額を上乗せして報酬を支払っています。

奈井江町のクマの駆除対策の報酬は1日最大で1万300円ですが、地元猟友会は、報酬が低いとして出動を拒否、町も協力要請を断念しました。

鈴木知事はこうした状況を受け「地域によって財政負担が発生している市町村があり基準額の見直しを訴えたい」と述べました。


空知の奈井江町で14日午前にも、親子とみられる3頭のクマが目撃されています。

14日午前11時ごろ、奈井江町墓地近くの道路を走っていた町営バスの運転手が、ゴルフ場の敷地から道路に出ようとしている3頭のクマの姿を目撃しました。

目撃した運転手によると、その後、クマ3頭は山の方向へ進んでいったとのことです。

現時点で、クマの具体的な大きさなどについて、はっきりとしたことは分かっていませんが、目撃された3頭は体格などから、親子グマではないかとみられています。

周辺では、12日と13日にも、複数のクマの姿が相次いで目撃されています。警察や町は、同一個体である可能性も視野に、警戒を強めています。

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