夏のアイテムとしては定番の「日傘」ですが、ここ数年で変化が起きているんです。最新の日傘事情を取材しました。

「おはようございます。きょう暑いね!」

真夏日となった愛知県豊田市。太陽が照りつける中、登校する小学生が手にしているのは…日傘です!

(小学6年生)
「週に2~3回(日傘を)差している」

(小学6年生)
「日傘を差していないときは頭が熱くなるけど、日傘を差していると頭が熱くならない」

豊田市内では4年前から、熱中症対策に加えてコロナ禍で密を避ける取り組みとして、日傘を差しての登下校が行われるようになりました。

体温調節の機能が未熟な子どもにとって、熱中症対策は必須。コロナ禍が過ぎた後も日傘での登下校は続き、今では見慣れた光景に。

(豊田市民)
「やっぱり暑さで登下校が大変だと思った」

こちらの小学校では毎年PTAが、入学祝いとして児童全員に、日傘としても使える傘をプレゼントしています。

(小学3年生の母)
「帽子か日傘のどちらかはしていくように言っている(帽子か日傘が)ないと厳しい」

老舗傘メーカーでは子ども向けにさまざまな工夫

名古屋市中区の傘メーカー「小川」。創業91年で、傘や雨合羽など約600種類の雨具を販売しています。2018年の夏の記録的な猛暑をきっかけに子ども向けの日傘の開発を始め、国内で初めて発売したと言います。

(畑中大樹記者)
「子供用に開発された日傘。開いてみると、一部分がビニールになっていて、前が見やすくなっています」

使っている素材は、大人向けの日傘と同じですが、子ども向けならではの工夫も。

(小川 小川太志さん)
「大人向けに比べて安全性が求められていて、普通の傘だと先端がとがっているが、この傘はとがっていない。集団の登下校で横の子の目に刺さらないとか、頭に当たらないよう安全性を完備している」

メーカーによると、去年の子ども向けの日傘の売り上げは、おととしの1.8倍に伸びていて今後も力を入れていく考えです。

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