北陸新幹線・福井県の敦賀以西への延伸をめぐり、「米原ルート」を提案する声があがるなか、福井県の杉本達治知事は、沿線の知事は一枚岩になって現行の「小浜・京都ルート」で向かっていると強調しました。

敦賀から大阪までのルートは、政府・与党のプロジェクトチームの計画で、福井県小浜市から京都を経由する「小浜・京都ルート」ですでに決まっています。

しかし、地下を通すトンネル工事にともない京都府内で生活に欠かせない地下水が枯れてしまう懸念があることや、建設費がおよそ2兆1000億円と高額なことが指摘されています。

こうしたことを受け、石川県内の沿線の市長や町長は米原を経由するルートに変更すべきだとの声があがっています。

福井県の杉本達治知事は、14日の定例記者会見で現行の小浜・京都ルートを進めていく立場から、関西の知事を含め認識は一致していると述べました。

福井県・杉本達治知事「大阪の吉村知事も、北陸新幹線を大阪に直接つなぐということも、私お会いすると握手を求められたり親しくさせていただきますけど、日本の二極構造を作っていくなかでの一極をしっかりと形作るという意味での必要性ということも強く言われていますし。(京都府の)西脇知事も『小浜・京都ルートしか念頭にない』というようなお話もしていただいたり」

杉本知事は、いろんな議論はある中でも、進める側や各自治体は小浜・京都ルートで前に向かっていくという認識であると強調し、を2025年度中に着工が滞っている敦賀以西の工事にこぎつけていきたいと述べました。

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