第77回中日文化賞の贈呈式が13日、名古屋市内であった。伝統文化や科学技術の分野で優れた業績をあげた4人に中日新聞社の大島宇一郎社長から賞状と正賞の時計、賞金が贈られた。

中日文化賞を受賞した(左から)原昌宏さん、佐川眞人さん、藤井聡太さん、小森邦衛さん

 「将棋八大タイトル独占と将棋文化の振興」で受賞した棋士の藤井聡太さん(21)=愛知県瀬戸市=は「盤上の探究はまだまだ。今後も研さんを積みたい」とスピーチ。「創造的な漆表現と輪島塗産地への貢献」で受賞した漆芸家の小森邦衛さん(79)=石川県輪島市=は「先達からいただいた技術や文化を咀嚼(そしゃく)し、次世代につなげていく」と決意を述べた。  「QRコード開発と普及によるデジタル社会への貢献」でデンソーウェーブ主席技師の原昌宏さん(66)=名古屋市=、「ネオジム磁石の発明と脱炭素社会の推進」で大同特殊鋼顧問の佐川眞人(まさと)さん(80)=京都市=も受賞し、それぞれ喜びを語った。  同賞は日本国憲法の施行を記念して1947年に本社が制定。今回を含め、380人と11団体に贈られた。


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