静岡県は2024年6月12日、静岡市葵区の山中に無許可で造成された盛り土について、一部の土砂の搬出を開始したと発表しました。
県が行政代執行による撤去作業を進めているのは、静岡市の残土処分業者が静岡市葵区杉尾に無許可で造成した違法盛り土で、今回の搬出対象となるのは杉尾地区の東側にある不安定な約2万立方メートルの土砂です。
県は2025年3月下旬にかけて搬出作業を行う予定で、このうち約1万立方メートルは清水港貝島地区へ、残りの約1万立方メートルは静岡市内の民間中間処理場へ運ばれるということです。
杉尾地区の盛り土をめぐっては、2023年11月に行政代執行による撤去が始まり、当初は牧之原市の民間処分場へ運び出す予定でしたが、調整が不十分だったことで搬出場所の再選定が必要でした。
結果的に、行政代執行が開始してから半年以上経って搬出が始まったことになります。
静岡市の違法盛り土をめぐっては、杉尾地区の西側にも約3万立方メートル、隣の日向地区には約37万立方メートルの土砂が残されていて、県は盛り土内の土壌調査や搬出計画などを進めています。
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