きょう、都内にあるスーパーのエスカレーターで80代の女性が首をはさまれ、その後死亡する事故が起きました。女性は「歩行器型のカート」を押してエスカレーターに乗っていたということです。
■80代女性 都内スーパーのエスカレーターで首挟まれ死亡
小笠原亘キャスター:
事故が起きた場所は、東京・西東京市にあるスーパーマーケット「オーケー東伏見店」です。新宿から20分ほどの西東京市内の住宅街にあり、今年3月にオープンしたばかりです。
この店舗で12日午前、入口付近にある1階から地下1階に下るエスカレーターの降り口で、手すりと床の間に首が挟まった状態で高齢女性が見つかりました。
亡くなったのは80代の女性です。手すりと床の間に首を挟まれて仰向けの状態で倒れており、搬送された病院で死亡が確認されました。
目撃者情報から、歩行器型のカートを押していたということ、女性自ら転倒したということはわかっていますが、死亡原因などは現在、捜査中です。
ホラン千秋キャスター:
痛ましい事故ですが、年齢関係なくエスカレーターにまつわる事故は起きているので、気をつけて、周りの人が目を配るということが重要ですね。
オンライン直売所「食べチョク」代表 秋元里奈さん:
便利で身近だからこそ危険意識が無くなってしまうこともあると思うのですが、高齢の方や小さいお子さんは、たまに転倒している姿を見たりするので、改めて注意しないといけないなと思います。
しっかり止まってから乗るなどの基本的なところや、大きい荷物を持っているときは気を付ける。できればエスカレーターではなく、エレベーターを使うというところも考えないといけないのかなと思います。
井上貴博キャスター:
シニア世代は足腰が弱ってくると、動いている手すりをつかむ、動いているステップに乗るという動作が想像以上にバランスを崩しやすいと思います。世界にあるエスカレーターの中で日本は相当安全装置のレベルが高いと言われています。何を変えていくのか、メーカー側の安全対策は難しいでしょうね。
小笠原キャスター:
一方、今回の事故と直接的に関わりがあるのかまだ不明ですが、死亡した女性が持っていた歩行器付きの買い物カートに関して、“日本エレベーター協会”が2018年から2019年の2年間に60歳以上のエスカレーターの事故原因を調べたデータがありました。2年間で700件ほど起きています。
【60歳以上のエスカレーター事故原因】
・1位 乗り方不良 40%
・2位 キャリーバッグ・歩行補助機 19%
・3位 酔っ払い 10%
また、“公益財団法人 テクノエイド協会”が発表した、実際の事例に合わせて注意喚起する“福祉用具ヒヤリハット情報”に、“シルバーカー”が記載されています。車輪のブレーキ解除が間に合わず、降り口で車輪が引っかかりバランスを崩す事例は、かなり起きているということです。
公益財団法人 テクノエイド協会は、乗り降りの際に転倒の危険性が高くなるため、エスカレーターではなく、エレベーターの使用を推奨しています。
ホランキャスター:
特に歩行器は前が見えないので、乗るときもそうですが、降りるときも非常に注意が必要です。無理せずエレベーターを使うなど判断が必要ですね。
秋元里奈さん:
ちょっと前までできていたことが、できなくなったりということもあると思うので、できるだけエスカレーターではなく、エレベーターを使うことを徹底したいですね。
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<プロフィール>
秋元里奈さん
オンライン直売所「食べチョク」代表 33歳
神奈川の農家に生まれる
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