元少年に息子を殺害された遺族が、元少年とその両親に損害賠償を求めて民事裁判を起こしました。

 (堤将太さんの父・堤敏さん)「ただ事実と向き合え、人殺したんだよと」

 6月12日、語気を強めて語ったのは堤敏さん。敏さんの息子・堤将太さん(当時16歳)は、2010年10月に神戸市北区の路上で首などをナイフで刺され殺害されました。

 10年以上が経った2021年、事件当時17歳だった男(31)が逮捕され、一審では懲役18年の判決が言い渡されています。

 訴状によりますと、敏さんらは事件が未解決のまま長期化した間の不安などを挙げたうえで、「両親が監督・指導を男に対して尽くしていれば犯行は防げたことが明らか」などとして、男とその両親に対して約1億5000万円の損害賠償を求めて民事裁判を起こしました。

 (堤将太さんの父・堤敏さん)「責任の所在をはっきり、もうはっきりしているはずです。ですから認めて、謝罪することは謝罪して、賠償するものは賠償すると」

 第一回口頭弁論は今年8月下旬に開かれます。

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