被害が後を絶たない「電話でお金詐欺」ですが、あるカードが被害防止に役立つと期待されています。
10日に千曲市のコンビニエンスストアに長野県内で初めて設置されたこのカード、どのような効果があるのでしょうか。


カードに書かれているのは、「有料サイト未納料金お支払い専用」の文字。


詐欺被害を防ぐために警察が作った「ダミーカード」で、ローソン更埴埴生(こうしょくはにゅう)店をはじめ、千曲市内の6つのコンビニに設置されました。

県内でも後を絶たない、電話でお金詐欺=特殊詐欺の被害。

「有料サイトの未納料金がある」、「コンピュータウイルスに感染し、除去には費用がかかる」などとかたり、電子マネーを購入させて、金をだまし取る手口も目立ちます。

県警によりますと、こうした詐欺は県内で、2023年1年間で39件発生し、被害総額はおよそ3200万円に上っています。

では、このカード、被害防止にどう役立つのでしょうか。

小口記者:
「犯人側の指示でコンビニに電子マネーを買いに訪れると、こちらのカードが目につきます」
「このカードをレジに持っていくと・・・。」
店員:
「こちら有料サイト未納料金お支払い専用とありますが、メールか何かありましたか?」
小口記者:
「このようにレジでのやり取りで詐欺を防ぐことができます」


カードは、購入できず、レジに持ち込まれたら店員が客に経緯を確認することになっていて、県外では実際に被害を防いだケースもあったということです。

ローソン 竹内洋一さん:
「見てわかりやすいものがあると、お客さんもこういうことがあると認知できると思いますので、詐欺の防止に役立てればいいと思います」

ダミーカードを設置するのは、県内では初めてで、警察では多くの店舗に広めていきたいとしています。

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