温暖化や気候変動に負けないコメの生産を目指したい。新潟大学の教授が技術開発に必要な研究費をクラウドファンディングで募る取り組みを始めました。思いは「日本のお米を守りたい」です。

【新潟大学農学部 山崎将紀 教授】「昨年、災害級の異常気象が特に新潟県で起きてしまって、コメの生産量または品質が落ちたということで、これにあ値する対策または基礎となる研究をやっていきたい」

コメについて熱く語るのは新潟大学で稲の研究をしている山崎将紀 教授です。県内は去年、夏の高温と水不足に襲われ、県産コシヒカリの1等米比率は4.7%と過去最低となりました。


こうした背景から山崎教授は暑さに強い新品種の開発を進めています。
【新潟大学農学部 山崎将紀 教授】「高温に強い新品種となるRILXというものを発見しています」

ILX(リルエックス)は、コシヒカリに暑さに強いコメをかけ合わせた新品種の候補で、すでに暑さへの強さは証明されています。
RILXはおよそ3年後の品種登録を目指していますが、その研究や暑さに強い別の品種を発見するためには費用が必要だということです。

【新潟大学農学部 山崎将紀 教授】「今年も暑いことは間違いないと私も信じているので、暑さに負けないように栽培対策と新品種の2番目、3番目というのができるように頑張っていきたいと思っています」

クラウドファンディングの目標金額は300万円。

返礼品は、山崎教授のオンラインセミナーへの招待や新品種の命名権などとなっています。
新潟大学は去年、暑さに強い新品種「新大コシヒカリ」を発表していますが、山崎教授はそれに次ぐコメを開発したいとしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。