青森県は、子どもの虫歯罹患率が長年、全国最低クラスとなっています。日本歯科医師会は6月10日までを「歯と口の健康週間」と定め、虫歯の予防を呼びかけています。

県内の現状と対策を歯科医師に聞きました。

子どもの『虫歯予防』県内の現状

青森市にある認定こども園「白ゆり幼稚園」。いっぱい遊び回った子どもたちが楽しみにしている昼食。園児たちがマーボー丼を口いっぱいに頬張っています。食事の後には…、歯磨きの時間です。

3歳~4歳の年少の園児たちは自分たちで歯を磨きますが、最後は先生が丁寧に仕上げていきます。

歯磨きをした園児は
「たのしかった。全部(上手にみがけた)」

白ゆり幼稚園 年少クラス主任 木浪淳子さん
「歯と歯の間やどうしても裏の方がおろそかになってしまうこともあるので、そこをきれいにしてあげて、子どもたちにしっかりきれいにしてあげることがいいんだよと習慣付いてくれたらいいなと思いながらやっていました」

ワースト3位! 青森県の子どもの虫歯の罹患率

厚生労働省などによりますと、青森県の子どもの虫歯の罹患率が高くなっています。県内の3歳児に虫歯のある割合は14.56%とワースト3位で、全国平均とは4.5%ほど開きがあります。

また、12歳の子どもの1人あたりの虫歯の本数は0.87本と、全国的にも高くなっています。こうした現状に青森市の歯科医師は…。

こまい歯科クリニック 歯科医師 駒井光貴さん
「全国的な平均に比べて、青森県は虫歯が多いので、できれば小さい時から磨く習慣をつけてもらうのは大事だと思いますし、小学生くらいまでは、なかなか自分で磨くのは難しい。親御さんがしっかり仕上げ磨きをしてもらう」

虫歯を予防する一番の方法は毎日の歯磨き、それを正しくすることです―。

大切になる幼少期からの正しいセルフケア

こまい歯科クリニック 歯科医師 駒井光貴さん
「歯間ブラシですと、こういう(歯の)間に通すものであったりとか、こういうところ(前歯の下側)は歯ブラシを斜めにするなど、いろんな方法がありますけれども、気を付けて磨いていただく」

最近では、こども向けに果物の風味がついたデンタルフロスや、柄が短い歯ブラシが発売されています。

こまい歯科クリニック 歯科医師 駒井光貴さん
「ご自分に合ったケアの方法をしっかり覚えていただいて、ご自分でケアをしてもらうというのが大切だと思います」

歯周病は、放置すると糖尿病などの全身の病気につながるとも言われていて、幼少期から正しいセルフケアを身に付けることは、歯や口だけではなく体の健康を守ることにもつながります。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。