新たな仙台名物として販売されたかわいらしいまんじゅうが、SNSで人気となっています。土産店で売られているこのお菓子、意外な会社が製造していました。それは・・・。
SNSなどで話題になったまんじゅうとは
5月14日、仙台・青葉まつりを前に仙台の名物を集めた催しがJR仙台駅で開かれました。
笹かまぼこや仙台箪笥など22の出店があり、多くの人でにぎわいました。ひときわ人気を集めていたのがこちら、「仙台すずめ饅頭」。伊達家の家紋「竹に雀」をモチーフにしたまんじゅうで、新たな仙台名菓として去年販売を開始すると、SNSなどで話題となり人気を集めています。
福島から訪れた人:
「きょうたまたま仙台駅に来たら売っていたので、うれしくて買った」
まんじゅうは土産店で売っています
ふっくらとした生地にやさしい甘さのあんこが入ったこの「すずめ饅頭」、普段は仙台城跡の土産店「ちゅんちゅん堂」で販売されています。
できたてを食べられるテイクアウトメニューもあり、観光客などが次々と買い求めています。
観光客:
「おいしい」「かわいいです。伊達家のあれ(家紋)ですよね」
特注品マシーンで製造
店では、5月1か月でおよそ1万箱を売り上げましたが、まんじゅうを1日2000個製造する機械、ただものではなかったのです。なんと、広島銘菓「もみじ饅頭」を作る機械を改造した特注品です。
ちゅんちゅん堂 村主芳治さん:
「仙台はすずめ、ということを全国的にアピールして、すずめを見れば仙台を思い出してもらえるような商品になってほしい」
この新たな仙台名物を手掛けるちゅんちゅん堂。実は、お菓子専門の企業ではないんです。
仙台市内のとあるスーパーに行ってみると、「あれっ、ちゅんちゅん堂の村主さんがいた」と思いきや…。
まんじゅうを手掛けていたのはスーパー
「いらっしゃいませ。生鮮館むらぬし店長の村主です」
すずめ饅頭を作っているちゅんちゅん堂を経営するのは、昭和30年創業のスーパー、生鮮館むらぬし。スーパーの店長でもある村主さんは、午前中は仙台城でまんじゅうを焼き、午後はスーパーの仕事と二足のわらじです。
生鮮館むらぬし代表取締役 村主芳治店長:
「まあまあ忙しいですね。(Q スーパーとお菓子つくり、仕事の比率は?)だいたい半分半分くらいでやってます」
なぜ、スーパーが、お菓子販売に乗り出したのでしょうか?
スーパーが土産品を手掛けた深い理由
生鮮館むらぬし代表取締役 村主芳治店長:
「普通のスーパーをやっていたのでは、この先、地方のスーパーはつぶれていくだろうということで、新たなお土産部門というものを作ってみようということになった」
大型チェーンの地方進出や物価高などの影響で、地元資本の小さなスーパーの未来はあるのか・・・。生き残りをかけた多角経営、その一手として村主さんが打ち出したのがお土産品「すずめ饅頭」でした。
6月でオープンから1年となるちゅんちゅん堂。ふっくらかわいいスズメの力で仙台を盛り上げていきます。
仙台すずめ饅頭は、あんこ、カスタード、ずんだ味が基本で、季節限定のレモン味などがあります。村主さんによりますと、次なる手としてすずめモナカを開発中だということです。
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