米子市内で、奇妙な虫を小学生が見つけたという情報が視聴者から寄せらました。
ネットの画像検索機能を使って調べてみると…なんと日本ではまだ確認されていない危険な吸血昆虫の名前が表示されました。果たしてこの虫の正体とは?

光沢のある黒い体に、長い触角と足をもった虫。


先週、米子市内のマンションの入り口付近で撮影されました。

体長は3センチほどだったといいます。

マンションの管理人
「小学生が見たことない虫がいるって言うもんだから、グーグルレンズで検索したら、『ブラジルサシガメ』かもしれないとのことでした。吸血と書いてあるのですが…本当にその虫なのか調べてほしいです」

ブラジルサシガメは、日本では未確認の吸血昆虫。感染症などを媒介する非常に危険な虫だといいます。

本当にそんな危険な虫が米子に…?

専門家に見てもらいました。


鳥取県立博物館 鶴智之 学芸員
「『ヨコヅナサシガメ』という種類のカメムシの仲間になります。

名前にサシガメ、刺すカメムシとあるように、他の昆虫を口の「口吻(こうふん)」というストローのようなところで刺して、体液を吸う肉食のカメムシの仲間になります」

正体はカメムシの仲間「ヨコヅナサシガメ」。
外来種ですが、鳥取県内全域でみられる種類です。


超危険な「ブラジルサシガメ」ではありませんでしたが、確かにこの2種類、似ていますね。

ただ、「ヨコヅナサシガメ」も注意が必要だといいます。

鳥取県立博物館 鶴智之 学芸員
「つかもうとしたり、強く握ってしまったりとかすると、刺されることもありますので、注意が必要かなと思います。
刺された瞬間はすごく痛いんですけれど、その後少しかゆみが残る程度で、何かアレルギー反応が起こったりとかっていう話は今のところ聞いてませんのでそこは安心していただければなと思います」

実は、鶴学芸員も、ほかの種類のサシガメに刺されたことがあり、ズキンとした局所的な強い痛みを感じたそうです。しばらくして痛みは治まりましたが、1週間ほどかゆみが続いたとのこと。

ただ、こちらから刺激しない限り、サシガメが刺してくることはないそうで、見かけてもそっとしておくのがよさそうです。

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