政治資金規正法の改正案が6日、衆議院で可決されましたが、SNSでは「裏金維持法」という言葉がトレンド入りしました。一方、裏金問題を起こした議員の姿勢にも厳しい目が向けられています。今月、政治資金パーティーを開く予定の自民党の田畑裕明衆議院議員。そのパーティーの案内状を受け取った男性は憤りを感じたといいます。その理由は…

国会では6日、政治資金規正法の改正を巡り自民党が修正した改正案が衆議院で可決。しかし、企業・団体献金の禁止は含まれず、不透明な政治資金である政策活動費も温存されました。

これを受け、旧ツイッター、Xでは7日「裏金維持法」がトレンド入り。改正案を批判する投稿が相次ぎました。

これでは裏金問題はなくならないと怒りが爆発した形です。一方、裏金問題を起こした議員の姿勢にも厳しい目が向けられています。

案内状を受け取った男性:「(案内状が届いた)その日に捨てました。それぐらい怒ってもいましたし、あきれてもいましたし…」

こう話すのは、田畑裕明衆議院議員側から政治資金パーティーの案内状を受け取った男性です。

自民党で富山1区選出の田畑裕明衆議院議員。政治資金パーティーの裏金問題で収支報告書に68万円の不記載があり、幹事長から「厳重注意」を受けました。

「ご入金って何?」と投稿…

田畑議員は6月18日、都内で政治資金パーティーを開催予定で、案内状にある「ご入金のみ」の記載が寄付の呼びかけに当たるとして専門家が問題視しています。

田畑議員側からパーティーの案内状を受け取った男性は憤りを感じたといいます。先月、男性はXにこんな投稿をしていました。

男性の投稿より:「また政治資金パーティー案内。また20000円。『ご入金のみ』って何でしょう?パーティーって参加しないとダメなんじゃなかった?」

毛田千代丸キャスター:「なぜXに投稿しようと思ったんですか」

男性:「私としても、どこの政党を応援するっていうのをかちっと定めているわけではなくて、個々人の政治家で見ていたり、一つ一つの政策で見ていたりするので、今の自民党というのは、特にこういったパーティー案内を送ってくるような政治家っていうのは応援できないなっていうのもありまして、そういった投稿をしました」

毛田キャスター:「ご入金って何って書いた真意は」

男性:「パーティーっていうのは参加するのが基本だよっていうのを国会(中継)の答弁の中で聞いていたもので、ご入金のみってことは参加しないってことだから政治資金パーティーっていうのはそもそも成り立たない。ご入金のみっていう選択肢があっちゃダメなんじゃないのっていうのが浮かんできましたので、この表記は何ですかっていう形で何って書きましたね」

「担当者不在」で取材に対する回答なし…

男性は裏金問題への反省が感じられないとして田畑議員は政治資金パーティーの開催自体を中止すべきだと話しました。そのうえで、お金集めではなく、国民に寄り添った仕事をしてほしいと話します。

男性:「まっとうにやってくれてちゃんと考えて国民の方を向いてくれるんなら寄付金とかも集めると思いますし、パーティーはとりあえず必要ない。お金を手に入れたいならちゃんと仕事をやれば認めてもらえる世の中だとは思っていますね」

チューリップテレビでは5月27日、都内にある田畑議員の事務所へ政治資金パーティーに関する質問状を送り、7日も電話で問い合わせましたが、担当者の不在を理由に回答はありませんでした。

また、富山市内にある田畑議員の事務所にも電話で問い合わせましたが、「取材対応は東京の事務所に任せている」として回答はありませんでした。

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