JA鹿児島きもつきの元職員が融資を申し込んだ農家7人に対し、貸付の融資が決定される前に、合わせて4300万円を先払いしていたことが分かりました。

JA鹿児島きもつきによりますと、30代の元職員の男性は、融資担当者として勤務していた2019年11月から21年1月までの間、融資を申し込んだ農家7人に対し、貸付の融資の決定を受ける前に、先払いしたということです。

去年、保証会社から指摘を受けて、先払いが発覚し、先払いされた金額は合わせておよそ4300万円に上るということです。

元職員による着服はなく、「『早く支払ってほしい』という農家からの催促を断ることができなかった」「農家に迷惑をかけられないと思った」などと話しているということです。元職員は去年、健康上の理由で退職したということです。

JA鹿児島きもつきは、「職員のコンプライアンス意識の欠如と、決裁の際、上司が必要な書類を確認しなかったことが原因」としていて、先月、常勤役員4人が報酬の一部を自主返納したということです。

JA鹿児島きもつきは、外部の弁護士らで構成する第三者委員会を設け、「再発防止策を講じ、内部管理体制の一層の強化と職員のコンプライアンス教育の徹底など、信頼回復に取り組んでいきたい」としています。

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