仙台市営バスの一部の車両では、座席シートに見慣れないキャラクターが描かれています。仙台とは関係のないキャラクターのようですが、いったいなぜ描かれているのか、そしてどんな絵柄なのでしょうか。

県外で走っていたバス?!

小笠原悠記者:
「仙台市交通局の実沢営業所です。50台以上のバスが奥までずらっと待機しているんですが、この中の1台がもともと県外で走っていた車両ということなんです」

宮城県外で走っていた車両がこちら。外装は他と同じですが、中に入ると…。

小笠原悠記者:
「座席のシートに見慣れない可愛らしいキャラクターが…。これは、みんくるです」

大きな目が特徴の「みんくる」、東京都営バスのマスコットキャラクターです。

実はこの車両、東京都内を走っていた中古のバスで、仙台市交通局が買い取りました。

なぜ都営バスを購入?

仙台市では、コスト削減のため2016年から中古の都営バスを活用しています。新車の購入に比べ導入コストを3分の1ほどに抑えられるといいます。

仙台市交通局自動車部整備課 三嶋幸喜さん:
「ボディの塗装を変えるのが条件で、あとはほぼ条件ない(Q 座席シートは?)変えなくていいということで、経費削減のために変えていない。一両変えるのに45~50万円かかるのでその分の経費が浮く」

仙台市交通局自動車部整備課 三嶋幸喜さん

また、都営バスには太陽光を遮断する「スモークガラス」が採用されているほか、車内を見比べてみると、こんな違いも。

出会えたらラッキー!?

小笠原悠記者:
「元都営バスは、つり革がかかっている上の握り棒も、色がすべてオレンジなんです」

市バス462台のうち、「元・都営バス」は、わずか11台。このうち6台は愛子・定義山方面の路線で運行しているということです。

仙台市交通局自動車部整備課 三嶋幸喜さん:
「(都バスの)みんくるのキャラクターは可愛らしいので、市営バスには無いのでハッという全然違うね、というのを楽しみに見てもらえればと」

出会えたら、ちょっとラッキー?な元・都営バス。仙台市は今後も導入を続けるということです。

背景に厳しい経営環境

仙台市営バスは、44あるすべての路線で「赤字」となるなど、経営改善が課題となっています。都営バスだけでなく横浜市の中古バス11台も運行しているということです。

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