政治資金規正法の改正案について、富山県民からも厳しい意見が相次ぐ中、今月18日、都内で政治資金パーティーを開催するのが、自民党の田畑裕明衆議院議員です。パーティー収入で派閥からのキックバック68万円を収支報告書に記載せず、幹事長から「厳重注意」を受けました。田畑議員側からパーティーの案内状が届いた男性がチューリップテレビのインタビューに応じました。

「ご入金のみ」に強い違和感…

毛田千代丸キャスター:「田畑議員からの案内状を見て最初にどう思いました」

パーティーの案内状が届いた男性:「全く世の中の意見が聞こえてないなというか、まさに政治資金パーティー自体が、やってしまったら袋叩きに合うような世の中のイメージができあがっていたのに、そこに届いたのでこれは全然、世の中の空気が読めていないなというか。お金が欲しかったのかわからないですけど、今、送るかっていう」

男性は富山市在住の40代。田畑議員と個人的なつながりはありませんが、自民党と会社の付き合いから先月下旬、職場にパーティーの案内状が届きました。

案内状にあった「ご入金のみ」の記載に強い違和感を覚えたと言います。

案内状届いたその日に、捨てた…

質問:「ご入金のみの記載、これを見たときどう思いました?」

男性:「何ももらっていない状態での資金だけっていうことになると献金、寄付金ということになるので、(政治資金規正法に)違反しているなっていう。印象を持ちましたね」

「ご入金のみ」の記載は寄付の呼びかけに当たるとして専門家が問題視しています。

男性は案内状が届いたその日に出欠などの回答をすることなく案内状を捨てたと言います。

反省しているとは思えない…

毛田キャスター:「なぜ案内状を捨てたんでしょうか」

男性:「それはもう私の気持ちですね。私としては気持ちのいいものではなかったので、そこで捨ててしまった」

毛田キャスター:「感情としては、どういった感情?」

男性:「あきれですね、あきれたっていう形ですね」

男性は田畑議員が「反省しているとは思えない」として今月18日の政治資金パーティーは中止すべきだと話します。

政治資金パーティは開催すべきか…

男性:「開催は取りやめるのが、もう最低限じゃないですかね。先ほどいったイメージが悪くなるっていうのも。自民党のためにっていうのもありますし、国民のためにも、これからの方向性を示す上でやめて当然というか、そこでメッセージを出さないと、それでも遅いとは思いますけども。最低限はやめるっていうのが、当然かなと」

毛田キャスター:「改めて田畑議員に言いたいことってありますか」

男性:「どこを向いて政治をしているのかっていう、あなたたちは、あなたは市民国民の代表なんですよ。と言いたいですけども、おそらく政治家を続けたいとか自民党にいたいとかそういったことが今は強いんじゃないかなと思いますので、もう1回、政治家の仕事とは何かっていうのを考えてほしいと思いますね」

チューリップテレビは5月27日、田畑議員の事務所に政治資金パーティーに関する質問状を送りましたが、きょう(6月6日)までに回答はありません。

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