山形県長井市ではきょう、「さわのはな」という種類の米の苗の植えつけが行われました。

この米には歴史をつなぐ人々の思いも込められていました。

その米の苗がこちら、「さわのはな」です。

つや姫が誕生するまでの間、山形の食卓を支え続けてきたと言われ、甘みが強く、冷めても粘りが強い特徴があります。


さわのはな倶楽部代表 遠藤孝太郎 さん「その当時の食味というところでは抜群の食味だったようで、農家の人の自家用米としてかなり熱烈なファンが多く、なかなか手に入らないけどおいしいお米ということで伝説の米というネーミングになった」

「伝説の米」は1960年に誕生し、県の奨励品種にも登録されていましたが、1997年に奨励品種から外されると、種の供給が無くなってしまったということです。


さわのはな倶楽部代表 遠藤孝太郎さん「いったん無くしてしまうとこのおいしいお米が無くなってしまう。これを地道に続けるしかないのとわたしたちだけではなく、意欲を持った農家さんがいるのでそういう方々と一緒に守っていきたいと思った」


こうした思いから、遠藤さんが代表を務めるさわのはな倶楽部が栽培を始め、今もさわのはなを守り続けています。

さわのはな倶楽部代表 遠藤孝太郎さん「せっかく先人が残してくれたいい品種なので私たちもそれを受け継いで出来るだけ長く、みんなで守っていけるようにがんばりたい」

「さわのはな」は9月下旬に稲刈りが行われ、その後、長井市内の直売所などで販売されるということです。

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