札幌市立の中学校で生徒の個人情報の書類が紛失した問題で、この書類の画像がSNS上に流出した可能性があることがわかりました。

4月、札幌市立あいの里東中学校で入学した1年生の学年集会を行った際、女性教諭が学級編成に関する書類を体育館に置き忘れました。

書類には、1年生267人の氏名や性格、交友関係、家庭環境などが書かれていました。

書類は、8日後に見つかりましたが、2、3年生の生徒、十数人が中身を見たほか、スマートフォンで撮影した生徒もいました。

札幌市教育委員会(先月24日)
「学校害への流出、SNS等の拡散の事実は認められません」

札幌市教育委員会は先月の会見で、流出は確認されていないとの見解を示し、市内の全ての学校に情報管理の徹底を通知していました。

しかし、5日午後、SNS上に、紛失した書類とされる画像が投稿されました。

担任のコメント欄には、生徒についてこんな記述が…。

『社会性に欠ける』『ADHD的な面もあり(診断なし)』『女友達が多い。LGBTQかも?』

赤裸々な記述が並んでいました。

札幌市教委は、画像の真偽については「投稿内容について回答は差し控える」としています。

また、教諭が一時紛失した書類に書かれていた情報については「小学校から引き継ぎのために提供されたもの」と説明しました。

中学校の通学区域の住民は…。

元教員
「セキュリティが甘い。まず甘い。持ち出しはできないですよね、職員室からは。一切持ち出ししないし、ちょっとこれは…ありえない」

中学校には、これまでに保護者から不安を訴える相談が数件寄せられており、けさ、生徒には、説明をしたということです。

札幌市教委は、警察を通じてSNSの事業者に削除を要請していましたが、投稿は、6日昼すぎに削除されました。

札幌市教委は、生徒情報の取り扱いについて、確認の徹底と再発防止に務めるとしてしています。

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