社会福祉法人の元理事長の男が業務上横領の疑いで逮捕された事件で、男が東京都の補助金などおよそ2000万円を着服したとして、警視庁に再逮捕されました。

東京・墨田区の社会福祉法人「寿老福祉会」の元理事長・藤井諭容疑者(62)はおととし5月、当時、理事長を務めていた「寿老福祉会」の口座からおよそ2000万円を着服した疑いがもたれています。

警視庁によりますと、藤井容疑者は高齢者施設での新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために支払われた「東京都の補助金」などを藤井容疑者が管理する口座などに送金するよう、事情を知らない経理担当者に指示していたということです。

藤井容疑者は着服した金を別の会社の運転資金や借金返済にあてていたということです。

藤井容疑者はこれまでに、▼「寿老福祉会」で現金4400万円を着服した業務上横領の罪と、▼福岡県内にある別の社会福祉法人「貴寿会」で、理事の選任をめぐり賄賂を贈った社会福祉法違反の罪で起訴されていました。

警視庁は藤井容疑者が理事長に就任した経緯や余罪を調べています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。