北海道斜里町の観光船事業者に、海難事故の際、不明者の捜索を支援する専用の装置が無償で提供されました。

無償で提供されたのは、海難事故の際に不明者の捜索を支援する「ココヘリマリン」の発信機と受信機です。

5日の寄贈式では、運営会社とマリンスポーツブランドが、知床・斜里町の3つの観光船事業者に、専用の発信機とポーチなどを無償で贈りました。

 「ココヘリマリン」は、携帯電話の電波が届かないエリアでも、手のひらサイズの発信機を使い、「GPS」や「Bluetooth」による直接通信、そして「専用電波」の3つの電波で、救助者を探し出し、その後の捜索を支援します。

ココヘリマリン運営会社「オーセンティックジャパン」久我一総 社長
「何かあったときには命が助かったり、早期に救助の発見につながることに、お役立ていただければ」

斜里町の3つの観光船事業者では、すでに「ココヘリマリン」を装備しているということです。

「ココヘリマリン」の仕組みは次の通りです。

 専用の発信機の位置情報をもとに、不明者の捜索が始まりますが、受信機を搭載したヘリコプターの場合、最大半径16キロ圏内で、船の場合は、半径1キロの圏内であれば、ほぼ「発信機の位置」を絞り込めます。

 ただし、発信機が海中に沈んでしまうと電波を受信することは出来ない…とのことです。

「ココヘリマリン」は、すでに山岳遭難の捜索で実績があり、会員数が17万人に上る「ココヘリ」という仕組みが元になっています。

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