津軽三味線(つがるしゃみせん)」という楽器をご存じでしょうか?青森県の津軽地方にある旧金木町(かなぎ・まち)が発祥の三味線の一種で、その演奏方法には大きな特徴があり、重厚で力強い音色が魅力です。

そんな「津軽三味線」に、学校の部活動として取り組んでいる生徒たちがいます。

県内で唯一!発祥の地で創部22年目「津軽三味線部」ってどんな部活?

 お腹の底にドーンと響く迫力の旋律。「五所川原(ごしょがわら)第一高校」です。県内の高校で唯一の「津軽三味線部」は、部員24人で活動しています。

津軽三味線発祥の地・旧金木町がある五所川原市で創部して22年目。伝統ある金木大会で金賞を獲得するなど、数多くの入賞実績を誇り、文化の継承と発信、ボランティア演奏などの活動も行っています。

津軽三味線部 竹内朱里 部長(3年生)
「私たち津軽三味線部は、全国大会などの大会に出場することや、県内外のイベントに参加し、観客の皆さまに感動を与えることを目標とし、部員一丸となってがんばっていることが特徴です。部員それぞれ個性が強くて、毎日楽しく明るい部活です」

力強い撥(バチ)さばきの中に細やかな表現がなされ、聞く人の心を揺さぶる、津軽三味線の音色。スキルの習得は、容易なものではありません。

そこで、技法の一部を教えてもらいました。

「津軽三味線」は弾かない!?「かまし」「すり」多様な演奏方法!

まずは、「かまし」という技法から。
「かまし」は、【叩いて・はじいて・すくって・はじく】を繰り返す技法のことで、曲の合間や、盛り上がってほしいときにこの技をよく使います。

次は「すり」という技法。
「すり」という技法は、【弦を擦って曲の合間に音と音が途切れないようにする】ための技法です。

「津軽三味線」は、【弾く(ひく)】ではなく【叩く】演奏が特徴とも言われています。

魅力は“迫力と一体感” その日の感情や“クセ”が出やすい「津軽三味線」

上級生の卓越した技術に憧れ、未経験ながら入部した奈良天雅さん(1年)は、津軽三味線の魅力について語ります。

津軽三味線部 奈良天雅さん​(1年生)
「津軽三味線の魅力は、やっぱり迫力と一体感があるところで、自分も弾いていて楽しくなるところが魅力だと思います」

津軽三味線部 山谷希世香 顧問
「(津軽三味線は)その日の感情とか、演奏者の“クセ”がすごく出やすい楽器なので、一音一音を大事にして弾くように指導するようにしています。合奏という形で団体競技をしているので、みんなの音を聞いて、みんなの意見を聞いて、一つのものを作り上げる。チームとして動くことは、社会に出てからもすごく生かせるのかなと思っています」

思いを一つに、力強い音色を奏でる五所川原第一高校の津軽三味線部。
今後の目標はー。

津軽三味線部 竹内朱里 部長(3年生)
「イベントや小・中学校で行われる芸術鑑賞会で津軽三味線の魅力を継承していくことが今後の目標です。全国大会での入賞目指してがんばります。応援よろしくお願いします」

現在は、2024年8月に開催される全国高等学校総合文化祭での入賞を目標に掲げ、練習に励んでいます。

「わっち!!」で放送中のコーナー「熱ッTube」は、青森県内の部活・サークルなどでがんばる皆さんを応援しています!!
~青森テレビ「わっち!!」月~金曜夕方4時25分~
「熱ッTube」2024年5月30日(木)放送回より

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