小学校にあった『二宮金次郎像』が入札にかけられることになりました。

 入札にかけられるのは高さ1m・重さ23kgで青銅製の二宮金次郎像です。背中に薪を背負い、左手には本を持っています。2022年3月に閉校した兵庫県三木市の旧東吉川小学校に60年以上設置されていました。閉校後、市はなんとか活用できないかと考えましたが見つからず、今回、一般競争入札での売却を決めました。最低売却価格は1万円です。

 (三木市財産管理係 稲岡拓之さん)「全国から多数お問い合わせをいただいたので、こんなに金次郎像にご関心を持たれる方がいらっしゃるんだなという実感がすごくありました。驚きました」

 江戸時代末期に生まれた二宮金次郎。農民ながらも幼少から勉学に励み、各地で農地改革などを行った人物です。薪を背負い本を読みながら歩くその姿は「勤勉」の象徴として昭和初期から多くの小学校に設置されました。

 しかし時代は変わり、「少子化による学校の減少」や、本を持って歩く姿が「歩きスマホを助長する」などといった意見もあり、二宮金次郎像は減少。そんな消えゆく金次郎像をなぜ手に入れたいと思ったのか?入札の見学会の参加者に話を聞きました。

 「表情が非常にいいですね、やさしい顔をしています。表情がやっぱりいいです、これは」
 「母校なので。地元で事業していますので、ぜひ自分のお店に来てくれたらなと。(Q思い出は?)何を読んでいるか気になっていたので、(当時は)もっと高い場所にいたので、よじ登って見た覚えがあります。うちにきてくれるんちゃうかなと思っています」

 入札は6月13日~20日の間に行われ、21日に購入者が決定します。二宮金次郎像は一体誰の手に渡るのでしょうか。

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