2020年に仙台市内の電子部品製造会社の工場で、男性作業員2人が死亡した事故の裁判で、仙台地方裁判所は当時の作業指揮者の男性に無罪判決を言い渡しました。

無罪判決となったのは、電子部品製造会社「トーキン」の当時の作業指揮者だった59歳の男性です。

起訴状などによりますと、男性は、2020年7月、トーキン仙台事業所の焼結炉の中で男性作業員2人が酸欠で死亡した事故で、酸素濃度の測定など事故を防ぐ措置を怠った罪に問われていました。

仙台地裁で開かれた判決公判で、宮田祥次裁判長は「事故当日、男性は体調不良で欠勤しており何らかの指示をすることもなかった。作業員が焼結炉に入ることを具体的に予見できたと認めるには合理的な疑いが残る」などとして無罪判決を言い渡しました。

男性は裁判で「過失はなかった」と無罪を主張していました。

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