7大会連続のパラリンピック出場を目指す山梨県山梨市出身の鈴木徹選手が、パリ大会への切符をかけた最後の大会へ調整を進めています。

山梨市出身 鈴木徹選手:
「衰えてく体に対して自分がどう向き合っていくかが逆にやりがい」

パラ陸上男子走り高跳びで、2000年のシドニーから東京まで6大会連続で入賞している鈴木徹選手。

今年のパリ大会の代表には内定しておらず、今週末に行われる日本パラ選手権が代表を掴む最後のチャンスです。

鈴木徹選手:
「今、1m91cmなのでシーズンベストが。まずは1m93cm、95cm、96cmを目指さないと、とても(代表には)届かないので、1cmでも高く跳ぶことを目標にやっていきたい」

代表入りへ鈴木選手がカギに挙げるのが助走の入り。

東京パラリンピック前後は、助走の入りからスピードに乗っていましたが、勢いで流れてしまうことが多く、跳躍に高さが出ませんでした。

そこで今年は、助走の入りにスキップを入れてスピードを抑え、後半からスピードを上げる跳躍に変更しました。

鈴木徹選手:
「最初ゆったり入ることで、あそこ(中盤)からギアチェンジしたみたいにグッとえぐっていけるので、それが良い雰囲気出ている」

この助走は2012年から2016年まで取り入れていたもので、かつてのスタイルに戻したのです。

鈴木徹選手:
「東京バージョンの助走だと、2mは1回しか跳べてない。この助走だと2m、4回跳んでいる。今年(助走を)戻した瞬間に良い跳躍が出たので、体に染みついていると思う」

今年44歳となる鈴木選手、今シーズンを最後にパラ陸上引退を決め、ラストジャンプでパリへの切符を目指します。

鈴木徹選手:
「泣いても笑ってもそこが最後なので、できれば7大会連続でパラリンピックに行って、そこを目標に頑張っていきたいと思っている」

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