宮崎市で、小学校の水泳の授業を民間のスイミングスクールに委託する試験的な取り組みが始まりました。
今年度は3つの小学校で行われることになっていて、老朽化が進む学校のプールの改修費用削減や教員の負担軽減につながることが期待されています。

3日は、宮崎市の池内小学校の6年生およそ40人が市内にある民間のスイミングスクールを訪れました。

(田尻怜也記者)
「一人ひとり、ていねいなマンツーマンレッスンが行われています」

指導するのはスイミングスクールのインストラクターで、子どもたちはさっそく泳ぎに挑戦しました。

(児童)
「学校のプールと違って、温度とかが温かく設定されているところがよかった。スイミング専用の先生だから、とてもわかりやすかった」
「ここはすごくきれいなので、安全に安心に(授業が)できる」

水泳授業の民間委託の狙いはプールの維持管理のコストや改修費用を抑えることです。

宮崎市教育委員会によりますと、水道料金も含めたプールの維持管理には1校当たり年間およそ400万円のコストがかかるほか、市内の小中学校の過半数でプールが建設から40年を超えていて改修工事をすると、1校当たり3000万円以上かかるということです。

また、民間委託は、プールの水質検査や清掃などを行う教職員の負担軽減につながることも期待されます。

一方、スイミングスクール側は、利用客が比較的少ない空き時間を活用できることで経済的なメリットが大きいということです。

(西日本スイミングクラブ祗園 中本慎一コーチ)
「ある程度空いた時間を活用できるし、みんなが少しでも泳げるようになって水泳を好きになって、また続けてうちで練習してもらうようになると、嬉しいと思う」

市教育委員会では、児童や保護者などのアンケート結果をふまえて今後の方針を検討するとしています。

スイミングスクールの授業では、学校の先生も指導や安全管理を行うことになっています。

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