長野市の山間地で1日、渓流釣りの体験イベントが開かれました。
参加者は「テンカラ」と呼ばれる伝統的な手法に挑戦しましたが、果たして釣れたのでしょうか?


長野市鬼無里(きなさ)を流れる裾花川。

1日、快晴のもとで渓流釣りの体験会が行われました。

講師 石垣尚男(いしがき・ひさお)さん:
「皆さんにきょうはテンカラを楽しんでいただきたい」

およそ30人が体験するのは「テンカラ釣り」。

虫などのエサに見せかけた「毛バリ」という仕掛けを使う伝統的な釣りの魅力を広げようと企画されました。

参加者はまず鳥の羽を使って毛バリ作りに挑戦。

針に、魚が外れるのを防ぐ突起「返し」がついていないため、子どもでも安全に扱うことができます。

講師 石垣尚男さん:
「ぐるぐる、そうそうたくさん巻こうね」
男の子:
「むずかしいです。両手で押さえながらやるのとか」

出来上がったオリジナルの毛バリを使って、いざ、テンカラ釣りにチャレンジ。

しかし、なかなか釣れません。

前の日に雨が降り、水が濁っているため、魚が毛バリに気づきにくいそうです。

ところが、スタートからおよそ40分が経った、その時!

「釣りました」

小学生の男の子がイワナを釣り上げました!

男の子:
「楽しいけど、むずかしいです。なかなか釣れなくて、いい場所がわからないから」
「おいしそうだし、ちょっとかわいそう」

1時間のチャレンジで、参加者全体の釣果はこの1匹のみ。

参加者には、あらかじめ用意されたイワナの炭火焼が振る舞われました。

長野市から参加した男の子:
「めっちゃおいしかったです」
「魚釣るのむずかしいんだなと思いました」

須坂市から参加した女の子:
「初めてやりました」
「今度またやったときは釣れるといいなという感じです」

長野市から:
「すごく楽しかったです」
「また来て釣りたいなと思います」

講師 石垣尚男さん:
「偽物の(エサの)毛バリで釣るというところに、釣りの醍醐味というか面白さがあるように思って」
「きょうは釣れませんでしたけど、みなんさん大変喜んでもらいましたね」

イベントの発起人 太田朋未(おおた・ともみ)さん:
「多くの笑顔が見られてうれしかったですし、女性だったりお子さんだったり、知らない方が多いので、そういうところに普及できれば」

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