太平洋戦争中に沖縄から出港した学童疎開船「対馬丸」が米潜水艦に撃沈され、学童ら1500人近くが死亡した事件から8月で80年となる前に、対馬丸記念館(那覇市)の展望を考えるシンポジウムが1日、市内で開かれた。生存者の高良政勝さん(84)は「戦争のない平和な世界になることが、記念館と対馬丸の子どもたちからの願いだ」と述べた。  記念館は今年8月で開館20年を迎える。事件で兄2人を亡くし、記念館の運営に関わる渡口真常さん(73)は、同館が現在も連絡を取る生存者は14人で、語り部は2人にまで減ったと報告、後継者の育成を課題に挙げた。海底からの遺品の引き揚げも目指すとした。


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